平成生まれの僕にはFAXの使い方なんてわかりません。
家にファックスが来たのは、確か03年ぐらいのことだったと思う。
でも家のファックスが活躍しているのを僕は一度も見た事がない。
思い浮かべるのは「また調子が悪い、肝心な時に使えないんだから」と沈黙を守るファックス付き電話機に愚痴をこぼす母と、
ファックスの受信口? 送信口? に積まれて行くプリントの束である。
取引先にちょっとした連絡があって電話すると、
「そのぐらいの連絡ならFAXでも平気だよ」
と言われる事がある。
電話は相手の時間も拘束する訳だから、確かにちょっとした連絡だったらFAXのほうがいいのかなとも頭では思うのだが、
だけれども
いかんせん、FAXの送り方を会社入るまで知らなかった僕にとっては
使い方以前に
FAXの使い時
がわからないのである。
たまにバラエティでやってるが、21世紀生まれの小学生に昔(江戸〜昭和)の道具を見せて、うへへへへ、こいつらこの道具の使い方もわからないのかと笑いものにする事があるが、
僕にとってはそれと同じぐらいFAXの使い時がわからないのだ。
取引先の昭和生まれにとっては
重要な連絡をする場合の手段は
FAX<<<<<<電話なのかもしれないが、
僕にとっては真逆である。
FAXでビービー音を出しながら手書きのメッセージを送るのは明らかに
「手軽」ではなく「重大な」行動なのだ。
なぜ昭和生まれの人間で構成されている社会は今もファックスという、前時代的な物を使うのだろうか?