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個人的感想_トルストイ『復活』

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「嬉しいけど私とくっついてもいいことないからさ、もう諦めた方がええんちゃう?」

 

あぁ、文学大好き非モテにとって一番言われたい台詞。

我々、こんなこと言ってくれるようなカゲのある女性と付き合う事はまずない。

あるのは 100%成功する貯蓄するかのような恋愛か、100%カモとして見られるねずみ講のような女性との交流のどちらかである。

しかも、見出しに使ったような台詞は今日において聞く事はまずない。

こんな非モテを落とす「娼婦」がまずいないし、我々も「貴族」ではないからだ。

 

でも一度はしてみたいぞ、そんな火がつくような過激な恋愛。

でもそんな女と知り合うような機会もないし、取りに行くようなアクションもしたくない。

今作のヒロイン、カチューシャのような「支配階級に搾取されている哀れな薄幸の美女」(キリッ

なんてどこにいけば…… 吉○? 飛○新地? 

でてくる場所が童貞の思いつきそうなものとと同じである。

おいおい、そんなとこいく度胸あったら、大学卒業した後になってもロシア文学なんか読む訳ねーんだよ。

 

 

話を元に戻そう。

 

 

この名台詞、カチューシャに二回言われていた気がする。

一度目は裁判後に再会した後。

このときは主人公ネフリュードフは

「はは〜ん、こいつ、照れとるな!w」としか思ってなくてその後シベリアへの道程に続く。

二度目はカチューシャと一緒にシベリア送りになってる政治犯(名前忘れた)にカチューシャへの愛を告白されて、その後自分が元所属していた貴族階級の連中と交流を果たした後、最後の最後。

このときは

「そっか……ワイのことを本当に思ってくれてたんやな……(じゃ、諦めたろ!)」

 

なんちゅー、自分勝手な解釈や! と思ったけど、結果として恋を諦めた場合、こうでもしないと想いって断ち切れないよね。

 

自分の想いを断ち切るあの歯痒さ、世界が全て恋の為にあって。

 

だからこそ、あぁ、だからこそ言われたい。

「嬉しいけど私とくっついてもいいことないからさ、もう諦めた方がええんちゃう?」

 

復活 (上巻) (新潮文庫)

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